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酔っぱらったついでにつれづれと・・・


by c55-52
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南宮崎駅、折り返し

南宮崎駅、折り返し_d0023458_2395093.jpg


8月30日になろうかという時間。南宮崎駅に2輌の機関車に挟まれるようにして大きな客車が滑り込んで来た。

「ななつ星」用の機関車、客車による試運転列車であり、この日は南九州地区での試運転の最終日らしい。知人から情報はいただいていたのだが、公私ともに身動きが取れない状況が続いており、この日も朝から重要な会議が入っていたこともあって「見送り」の予定でいた。

だが、いてもたってもいられなくなり、結局、カメラを持って南宮崎の有料駐車場に車を駐める。

南宮崎駅、折り返し_d0023458_2314891.jpg


既に終電が出た後ということもあって、南宮崎駅は試運転に立ち会うスタッフの方の他には人影がない。ホームに立ち入ることは当然ダメだった。幸い、ホームの蛍光灯は灯されているが、ここまで編成を引っ張ってきたDF200を撮影することは位置的に無理なようだ。

下り方向にはDE10がぶら下がっている。ここから鹿児島中央までの間を往復し、試運転は終了するようだった。

近くから車輌を観察するが、先端車輌の窓ガラスには内部をうかがい知れないようにフィルムが貼られており、側窓もブラインドが下ろされている。ブラインドはJR九州の最近のトレンドである“簾”。それでも、電球色の柔らかな光が漏れていて、車内の落ち着いた雰囲気を感じることができた。

何枚かバルブにて撮影。珍しくピントも合ったのでとても満足。そのまま帰宅だ。
# by C55-52 | 2013-09-09 23:22 | 写真

「ななつ星」の足音

「ななつ星」の足音_d0023458_21144088.jpg


平成25年10月15日。

九州でクルーズトレインが走り始める。

列車の名前は「ななつ星 in 九州」。

九州を構成する各県をひとつの“星”にたとえ、それら7つの星々を愛称名とした列車は日本国内にとどまらず、海外の富裕層をターゲットとし、2泊3日もしくは1泊2日の行程で九州島内を巡るという。列車に乗りっぱなしというわけではなく、道中では随所随所で体験型のオプショナルツアーが組まれることとなっており、車窓の風景、この豊かな島が産出する地の食材だけでなく、九州を全身で体感することをコンセプトに置いている。

古代漆という色を用いたシックな外観、そして豪華な内装・・・。車輌の製作は7両編成の客車をJR九州の小倉工場と山口県に鉄道車両部門を構える日立製作所とで折半し、車輌の顔とも言える機関車は川崎重工業の兵庫工場で担当している。

客車については、製造開始当初に新聞紙上でその姿が報じられたことがあった。だが、牽引する機関車については逆にほとんどといっても良いほど情報がない。JR九州の特設サイトでは機関車と同色の客車を牽引する大柄のディーゼル機関車のイメージが公開されており、おそらくは北海道の貨物列車の牽引に活躍するDF200をベースとした新しいカマの完成をまだかまだか・・・と待ち続けた。

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# by C55-52 | 2013-07-18 21:31 | 写真
日向路のトワイライトエクスプレス_d0023458_22123546.jpg


話が前後してしまって申し訳ございません。

2月12日。旅行会社の企画による臨時列車が関西を出発、九州を目指した。使用された列車はJR西日本のフラッグシップトレインであるトワイライトエクスプレス用の24系。過去、何度か九州に乗り入れた事があるが、日豊本線、それも宮崎まで・・・というのは記憶にない。

トワイライトエクスプレスについては、高校へ入学する直前に大阪駅で見た1回きり。日中、大阪駅を出発し北を目指すってどんだけ遠い旅路なのだ・・・とその時は濃緑の長編成を撮影しながら考えていたのだった。北海道。あれから20年くらいが経過しているが、未踏の地。「しばれる」という冬の厳しさなど想像も付かない。

寝台特急といえばその当時は濃い青色の客車が当たり前。豪華な車内設備以上に外観に衝撃を受けたのだった。黄昏を表したテールサインの色遣いも斬新であった。いつか乗ってみたい列車ではあるが、その個室料金にはなかなか手が届きそうにもない。

あこがれの列車が九州、それも宮崎にやってくる。その情報を旅行会社の公式ページから知ってからが待ち遠しかった。列車の追っかけは余りしたくなかったので、宮崎県内で無理をせずに撮影することを決める。ともかく仕事に休みを入れるのは最優先事項。

当日。

夜も明けきらない内から県北を目指す。どこで撮影をするかを考えたとき、延岡の北川鉄橋までだな・・・と思ったのだ。そこから東九州道を使って先回りを繰り返せば高鍋、田野、都城駅・・・と3ショット、4ショットは抑えることができるだろう。天候は雨。しかも気温も低いのだが、気持ちが高ぶっているから何とかなるだろう・・・と甘く考えていた。

現地には列車通過の1時間ほど前に着く。さすが有名な撮影地だけある。既に先客が三脚をスタンバイしていた。外に出ている人が少ないのは天候故だろうか・・・。だが、ここで衝撃的な情報を耳にする。

・・・車両トラブルのため、ついさっき小倉駅に到着したらしい。

これを聞いて体が固まった。


そこからの数時間がともかく長かった。降り続ける雨と風の冷たさに一度は車に待避、そのまま仮眠を取った。そして、787系で運転されるにちりんを撮影したり、県外から来たという同業者との会話を愉しんだりした。ちょうど前々日まで風邪で寝込んでいたこともあって体調が万全で無かったことも起因しているのだろうが、列車通過までの時間が止まっているかの様な感覚を覚えた。

そして予定通過時刻の約4時間後。待ち望んだ列車が通過する。

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# by C55-52 | 2012-03-01 22:45 | 写真